選択①
仕事に向かう姿勢が大きく変わったのは28歳の時だな。子どもが生まれたのがきっかけだった。
正直貯金もそこそこあったし、子どもが生まれるというイベントがなければ、のらりくらり、あまり目立った成績もあげない、けど特段悪くもないみたいな、普通のOLさんをしていたかもしれない。
結婚をしていないのに子どもができた。これが一番の人生の転換ポイントで。
それまで6年間一緒に過ごしていた人間と改めて生活について、家族について話をしたらこの先厳しいかもしれないという結論になって、(家庭の考え方が違いすぎたし、家族間の考え方も違いすぎた)結婚せずお別れするということになった。
でも子どもはほしかった。だから、選択肢はひとつ。
一人で育てる。これしかなかった。
妊娠4か月くらいの時に自分の母とディズニーシーに行った。母は弟と、わたしは半同棲だったが一人暮らしだったので、久しぶりに会ったのだけど、その時もさんざん、どれだけ大変か、今ならまだ間に合うから今回は見送ったらどうか、ということをさんざん言われた。
でも私は曲げなかった、絶対産むということを。
自信があったわけではない。それにこれだけ言われているから親におんぶにだっこができるわけではない、それも理解したうえで、その選択をした。
そしてその選択をした以上、責任をもって子どもを育てなければいけないし、今まで見たいになんとかなるさ、の働き方ではダメだと思った。とくに妊娠中にリーマンショックがあり、なんとしてでも今の会社に復帰して業績を上げていかなければ、生きていけないとおもった。
母があの時どれだけ大変かを言ってくれていなかったら、ぼけっと産んでいたかもしれない。
あれだけ言われてそれでも決めたという自分の「覚悟」が生活に対しても、仕事に対しても心改めて取り組めた一番のポイントだったのだろう。
続く
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