児童養護施設退所後の児童のケア

先日、プレスリリースが発表され、NHKでも取り上げられていたニュースです。

今までにも課題にされていた児童養護施設退所後のケア。進学するにせよ、就職するにせよ、金銭的な問題からその金銭の管理の仕方まで、100%の状態で退所するわけではない。正直どのようにお金を使えばいいのかわからない、入ってきたお金の管理の仕方を知らないという人も大半なのであろう。そんな人たちを対象に、金銭管理のサポートまでおこなってくれる。また、精神的なサポートもしてもらえる。貸与ではなく給付型という点、非常に安心できる制度だと思う。

すごくいい制度な分、受けられる人が果たしてどのくらいいるのか、できればたくさんの頑張っている若い人たちのサポートをしてもらいたいものだけど…具体的な人数とかは書かれていないですね。

銀行さんも底なしというわけではないでしょうけど、できるだけたくさんの子たちの個別サポートをしてあげてほしいです。

いろいろな理由があって児童養護施設で育ってきた人がいると思います。

20代前半ごろ付き合いのあった友達で、やはり養護施設出身の子がいました。本当の親もいますし、わたしも実際に親御さんに会ったことがあります。

彼は生まれた土地の養護施設にいて、お母さまは東京まで稼ぎに来ていたそうです。大人になって親御さんもその時の状況などを話してくれていましたが、彼は親御さんの前で全然気にしていないそぶりを見せ、お母さまに食事をごちそうして、お母さまを安心させようとしていました。

でも、実際はすごく傷を負っていて、お母さんにかっこ悪い姿を見せたくなくて大きなことを言っているだけで、すごく寂しがり屋だった。自立しているかというと、正直ままならない部分もたくさんありました。金銭的な感覚もどこかずれていました。

それを埋めていくためにお母さんとの接点を増やし、お金の使いかたも一緒に考え、がちんこでぶつかった結果、ずいぶん自立したと思います。

個別に真摯に向き合うことで、人の行動は変わる。そう思った事例でした。

児童養護施設から小規模化をしていこうという動きのある中、どれだけ個別の対応をしていけるかということはこれからの社会の課題だと思います。

わたしたちができることは何なのか。すべてを個別で対応できるわけではないと思いますが、少しでも若い人たちの助けになることができれば。

ゆるく全力投球。

仕事も趣味も全力投球。業務のことからマメ知識まで。期待しないけど、あきらめない!

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