歳をとるとだんだん保守的になってくると言われる理由
(過去ブログより引用)
歳を重ねるにつれ、保守的になってきたとか、リスクを取らなくなったとか、丸くなったとか、いろいろと「歳をとると」に結び付けられる文言がありますが、保守的になっているわけではなく、経験値を重ねることによって、「これは失敗だった」「成功だった」のナレッジが増えてきて、それによって選択する方向が変わってきた、というのが正しいのかなと思います。
「これはやめておこう」
この言葉だけ聞くと、「なんだ、もっとチャレンジ精神持ってよ!」とか「また結局新しいことはできないのか」とか思う方もいるかもしれません。
しかしながら上位の方というのは今までたくさんの経験を積んでこられ、ご自身も同じように感じた時代を乗り越えて、それでもこの判断をするという決定をしていらっしゃるわけで、決して新しいことにチャレンジする精神がないわけではないのだと思っております。いろいろな修羅場や失敗を経て、部下に同じ修羅場や失敗を踏ませまいと思って、選択をされているのです。
われわれはそれを「ありがたい」と思ってとらえなければならず、また、もし疑問に思うのであれば「なぜだめなのですか?」と聞いてみなければならないと思います。聞かずに「はい、だめなんですね、了解です」と持ち帰ってきてしまったら、フラストレーションがたまるだけです。上席に質問してはいけないなどというルールはどこにもないのでそういうときこそ殻を破って上司に質問してみてはいかがでしょうか。
そうすると、上司がたどってきた今までの経緯や、バックグラウンド、なぜこの判断をするのかなど、相手のことを理解するよい機会になるかもしれません。
新しいことにチャレンジする勇気、環境に飛び込んでいく勇気があるのであれば、まずは上の人と腹を割って話してみてはどうでしょうか。
意外と上司になかなかNOと言えない、WHYと聞けないという声を聞きますが、一度議論をしてみれば、初めて相手が本物かどうか、見えてくると思います。
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