ルソー
みなさんの知っているルソーさんって、中学くらいで習った「社会契約論」を書いた人ではないでしょうか。それももちろん正しいのですが、ルソーさんの書いた「エミール」という作品も子ども関連の世界では有名です。
エミールは、少年エミールの誕生と成長、ソフィーとの結婚までを、描いた作品です。
社会の勉強をするときって「ルソーは何を書いた人」くらいまでしか覚えなくて、具体的にルソーさんがどんな人生を送ってきたかなんてあまり誰も気にしなかったのではないでしょうか。
今回エミールをざっと読んでみて、どうしてこの人はこういう論をかけるのだろうと思い、ルソーさんについて調べてみました。
※写真はWikipediaより引用
Wikipediaを要約すると、彼は比較的上位身分の家庭に生まれたが10歳のころ家庭環境の変化により孤児同然になってしまい寄宿舎で折檻(いまでいう虐待)を受けるような時代を送る。彼は読書が好きだったので本を読むことで現実を逃避していた。
15歳の時29歳のお姉様と出会い(ずいぶん年上!!)恋をするも、叶わず。
その後プータロー生活を続け周囲の人からの助けを借りながらなんとか生き延びる。
そしてまたお姉様と再会し、いわゆるヒモ生活(親子のような関係だったようだが)をスタート。学校にも行かせてもらうが続かず、お姉様家出。
また放浪生活をスタート。
しかしまたまた、お姉様と再会してしまいプータロー【再】。
彼はイケメンだったので他のお姉様がたからも興味関心を持たれるが、前出のお姉様嫉妬。そこで初めて男女の関係になりました。
でもお姉様は新しいイケメンを囲ってしまい、居場所がなくなったルソーはまた家出。
そこで新しい女性と出会います。
「決して捨てないし結婚もしない」という条件で生涯添い遂げる相手です。
(今で言うと事実婚?)子どもも5人も設けてます。
しかし、貧乏には違いなかったのでわが子を孤児院に入れました。
そのあとくらいからいろいろな執筆を行い、文明や道徳的批判のテーマを揚げて持論を展開。
『学問芸術論』、『人間不平等起源論』などを執筆する。
このころから思想家としての活動を活発に行い、『社会契約論』で完成。続いて『エミール』を刊行。※この辺の思想については正直よくわからないので割愛
しかし思想家なのでやっぱり反対派の人もおり、居場所がなくなり亡命。
当時から誹謗中傷ということはあったようで(インターネットはないから、新聞雑誌、路上とかなのかな)
そして例のお姉様がこのころ亡くなる。
そんなこんないろいろだから、精神状態は統合失調症みたいな感じになってしまう。
死の10年前。「決して捨てないし結婚もしない」彼女と結婚しました。
ただ精神状態は悪化の一途。最終的には嫁の看病もすることになり、倒れたのち、容態が急激に悪化、帰らぬ人となりました。
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おおおなんか陳腐な要約になってしまったが…激動の人生を送られたようです。
すごい人って影に必ず、女性がいるんですよね。
※女の力ってすごいんだと思う。嫁もそうだし愛人もそう。(大きく余談)
エミールに影響された思想家はたくさんいるそうで、現代の教育を語るのにルソーさんは欠かせない存在になっているのですね。
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