様々なキャリア観①
私は結果的に27歳で子供を産みましたが、それまで具体的に何歳でどうなるとかまったく考えたこともありませんでした。安室奈美恵さんが20歳でお子さんを産まれたとき、「わたしも20歳で産む」とか現実味のないことは申しておりましたが、自分のキャリアや人生について考えたのは、正直子供が生まれてからかもしれません。
産休に入る前仕事は嫌いでした。なんでこんなつらい思いして仕事しなきゃいけないんだろうって。だから妊娠した時は正直「やった!休める!」とか不純な気持ちでいたと思います。そしてあわゆくば嫁に行って退職しようとか思っていたと思います。
しかしながら、自分で、自分一人で子供を育てるという選択をしてしまったので、仕事を辞めるという選択肢はなくなりました。そして、嫌いだった仕事に戻らなければならないことを見据えて「転職か今の会社(当時リクルート)か」をものすごく悩みました。
リーマンショック直後の話です。
テレビでリーマンショックの話題を見て、正直「0歳児抱えている人なんて企業のお荷物でしかない」と思いました。実際様々な会社で整理解雇が行われたりしている中、育休明けの人間が何も生み出せないとなると、誰もがお荷物と思うに違いないと勝手に考えたのです。
ということはもちろん現職の会社でも成果が出せなかったらお荷物と思われる可能性があり、わたしは何かを生み出す人材にならなければならないと思いました。
その時が一番キャリアについて考えた時かもしれません。
といっても何か特別なスキルを持っているわけではなかったので、営業として突出した成果を出すか、社内で、目立つ存在になるか、どちらかだと思いました。私には営業力がそんなにあると思っていなかった(し、実際別に突出していたわけではない)ので、違う方法で自分のプレゼンスを上げていかなければならないと思いました。どちらにしても、人間関係から作っていかなければならない「転職」の選択肢は即座に消え、復帰をする手続きを取りました。子供は6か月で保育園に入れました。
これから子供を20数年育てていくためのキャリアの絵図、これが27歳の時にスタートしたのです。
続く
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