他社事例を聞いてつらくなるという意見
弊社では管理職向けにパッケージでセミナーを提供しており、その運営と社内啓蒙を今一生懸命行っているところなのですが。
もともと受講率が低かったところから、まんべんなく受けていただけるようになり、セミナー運営会社様からも著しく受講率が上がったと言ってもらえ、鬼のような啓蒙活動が実になってきて本当に良かったと思っています。
が
セミナーは受けることがゴールではなく、行って学んだことをどう活かすかが大事。受けたこと自体はスタートでしかないのです。
そのため、みなさんにセミナー終了後の受講報告書を提出していただき、何をどのように活かしていきたいのかをうかがっています。
そこで出てきたのが題名にもある通り「他社事例を聞いてつらくなる」という意見。
え、なんで?って一瞬思ったのですが、理由を聞いてしかり。
「理想と現状の自社とのギャップ」
です。
「こうしたい」と思っていても、今会社の中でそれを実現することが難しいという環境に置かれていると、セミナーの事例は机上の空論でしかない。実際に実務で役立てるにはまだまだ環境が追い付いていないということですね。
会社としての力不足の部分だと思います。
本当はそれを打破していくくらい、社員の人にはボトムアップでせめて来てほしい、と個人的には思うのですが、部署ごと、上司ごとにそれができるできないの環境が違うのですね。
逆に言うとその「打破しよう」ですら理想論でしかないわけです。
それは困った。
どうしたらいいんだ。
前にも書きましたが、会社には変えられる部分と変えられない部分があって
企業の中における不条理・不合理を受け入れられない自分と戦う
ということをしていかなければならない。
そうすると、研修は何のために行っているんだということになってしまいますかね。
わたしは、研修すべてを理想論として受け取るのではなく、「こういうやり方もあるんだ」の参考例にしてもらえればいいと思っています。その参考のために時間割いていくのか、という意見もあるでしょうが、答えはYesです。
そのままを受け止めるのではなく、いろいろな事例の「プロセス」「結果」「経過」のいいところ、自社に活かせそうなところだけキャッチアップして帰ってきてくれればいいと思います。
こういったことも少しずつ啓蒙活動で知って言っていただかないと、「やれ研修に行けと言ったから行ったら全然社内で役に立たないじゃないか」という上げ足を取られてしまう可能性もありますね。(うちの会社にはそんな悪い人はいないけど)
まだまだ研修についてはいろいろと試行錯誤する余地があると思っているので、引き続き社内での周知活動頑張ろうと思います!
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